千葉大みらい医療基金

子どものこころの発達教育研究支援プロジェクト
-将来の日本を担う子どもたちの健やかな成長を目指して-

浦尾 悠子
対人援助教育学部門
特任講師
浦尾 悠子
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学校で“不安”とのつき合い方を学ぶ『勇者の旅』プログラム

認知行動療法にもとづく予防教育で子どものメンタルヘルスを守る!

学校現場では、不登校、いじめ、自殺などが大きな問題となっていますが、これらの問題には、“不安”という感情と密接に関わっていると考えられる場合が多くあります。メンタルヘルスの問題に対しては、問題が起きてからの事後対応が中心になりがちですが、不適応や心身の症状が出る前に、予防的な取り組みを行うことが重要であると考えております。
文部科学省が教員を対象に毎年実施している「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸課題に関する調査」をみても、不登校児童生徒が不登校となったきっかけとして、「本人に係る状況」のうち「無気力・不安」が最も多い割合を占めています(令和2年度)。また、子どもの不安の問題は、放置するとうつ病など他の精神疾患の危険因子になることも指摘されています(Cole et al., 1998)。これらのことから、不安の問題を予防するためには、学校教育の中ですべての子どもを対象に心理教育(予防教育)を行うことが有用と考えています。

プログラムの内容

『勇者の旅』プログラム

小学校高学年から中学生を対象とする、1回45分×8~10回の予防教育プログラムで、認知行動療法の考え方に基づいて構成しています。『勇者の旅』プログラムの授業では、ワークブックを活用しながら自分自身の不安感情に気づいたり、不安を軽減する方法を考えたり、実際に行動してみることを通して、不安とうまくつき合うための知識を身につけていきます。ワークブックは、不安の問題に立ち向かいながら『勇者城』を目指して旅をするというストーリー仕立てになっており、不安とのつき合い方について楽しく学習できる内容となっています。

『勇者の旅』プログラム
浦尾先生の講義の様子1
浦尾先生の講義の様子2

ご支援について

『勇者の旅』プログラムは、小中学校の通常学級で行う予防教育プログラムで、指導者養成研修を受講した先生が、学級単位で実施します。このプログラムを、日本全国の小中学校に届けることで、子どもたちに不安な気持ちとつき合うための知識や考え方を届けたい、そして何より、学校現場を「子どもたちのメンタルヘルスを第一に考えてもらえる環境」へ変えていきたい、と考えています。
今後、更に効果的なプログラムへとアップデートしていくためには、本プログラムの研究にご参加いただく実践校を増やすこと、多くの先生方に指導者養成研修を受講いただくことが必要です。そのためには研究費、テキスト印刷費等、多くの資金が必要です。

国の教育課程では、残念ながらメンタルヘルスについて学ぶ時間が十分に確保されていません。私たちは、学校教育の中でメンタルヘルスの問題をしっかりと扱い、予防的な環境づくりを進めていくことが、子どもたちの将来につながっていくと考えております。

予防教育プログラムを普及啓発し、公的事業として位置付けるためのエビデンス構築を目指すため、是非とも皆様のお力添えを願えますと幸いです。

このプロジェクトを支援する方法

このプロジェクトをご支援頂けます場合は、お申し込み時に「子どものこころの発達教育研究センター or 浦尾 悠子」とお申込フォームまたは専用払込用紙にご入力・ご記入ください。

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