千葉大みらい医療基金

~国民の安心・安全な未来を目指して~

治療学研究棟(新医学部棟)の竣工

皆さまと共に歩んだ85年の時を経ての更なる飛躍へ

現在の医学部棟は1936年に建設された本邦最古のブロック型病院建築であり、千葉県に在る唯一の国立大学医学部として多くのすぐれた医師や研究者を輩出し、千葉県下の地域医療の発展にも大きな貢献をしてきました。食道がんの手術の世界的パイオニアの中山恒明先生、乳幼児の血管と心臓の疾患である川崎病を発見した川崎富作先生、そして世界的免疫学者で、優れたエッセーを残された多田富雄先生など、日本の医学や医療を担う指導的立場の研究者や医師を数多く輩出し、その過程で様々な診断法や治療法を開発して参りました。そのマインドは脈々と受け継がれており、現在も多くの研究者がそれぞれの専門分野で研究活動を行っております。現在はひとりひとりの目線に寄り添った治療(医療)の研究を目指し、「治療学」を旗印に医学研究を進めています。そのため、新研究棟は「治療学研究棟」と名付けられました。
医学の発展に伴い医学研究のあり方も多様化しており、現在の施設を使用しながらの医学教育や最先端研究は限界に達しつつあります。また、老朽化も進み、昨今の台風等の被害をはじめ、今後の自然災害の影響を強く受けることも想定されるため、来る2024年の150周年を迎える前のこの時期に研究棟が建て替えられることになりました。

現在建設中の新棟正面玄関イメージ
現在建設中の新棟正面玄関イメージ

本棟は最先端の設備等を導入するだけでなく、千葉大学医学部の伝統を引き継ぐためにアクティブラーニングパース(西)「智慧と歴史」を設置することで、ヒポクラテス像をはじめ現医学部棟に散在する歴史的価値の高いレガシーや備品を保存し、同窓会員の皆さまや卒業生をお出迎え致します。そして、アクティブラーニングパース(東)「未来と想像」は医学生のラウンジとなっており、卒業生と医学生の世代間交流が可能です。吹き抜け空間と一体となったエントランスフロアーも視覚的広がりを感じさせるつくりとなっており、ラウンジの壁は新しいアイディアの創成やディスカッションの活性につながるよう、壁自体が書き込み可能なボードとなっているなど、歴史の継承と未来への発展をイメージしたつくりとなっております。

「智慧と歴史」と「未来と創造」
智慧と歴史 未来と創造
  • 「智慧と歴史」記憶と継承の展示
    「智慧と歴史」記憶と継承の展示
  • 「未来と創造」その時々の学生の活動を見せる
    「未来と創造」その時々の学生の活動を見せる
すぐにディスカッションが可能な壁面ホワイトボード
すぐにディスカッションが可能な壁面ホワイトボード

2024年に創立150周年を迎える千葉大学医学部は、これからも世界の医療を牽引できるような卓越した教育・研究をすべく、一層の努力をして参ります。千葉大学医学部の伝統を未来へ、そして千葉大学医学部の発展のため、ご支援をお願い申し上げる次第でございます。