研究開発代表者
- 千葉大学大学院医学研究院・
精神医学・准教授 - 新津 富央
治験責任医師
- 千葉大学医学部附属病院・
感染制御部・教授 - 猪狩 英俊
支援プロジェクト目標金額
10,000,000円
- ご寄付の特典
- 本プロジェクトへのご寄付には千葉大みらい医療基金の寄付特典が適用されます。
本基金へのご寄付には、税法上の優遇措置が適用されます。個人では(所得控除) / 法人では(全額が損金算入)
研究開発代表者
治験責任医師
10,000,000円
本基金へのご寄付には、税法上の優遇措置が適用されます。個人では(所得控除) / 法人では(全額が損金算入)
私たちは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による重症化予防治療薬の開発を目指し、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から令和4 年度に期間が定められた研究費をいただきながら、研究開発として医師主導治験をすすめてまいりました。本治験は、既存の抗うつ薬であるフルボキサミンを、新型コロナウイルス感染症の新たな抗炎症作用薬として開発するもので、既存薬再開発(ドラッグ・リポジショニング)という手法での開発となります。この手法は、治療薬の社会実装が比較的短期間で可能となるメリットがございます。
本治験の愛称は、Fluvoxamine overcomes COVID-19(フルボキサミンでCOVID-19に打ち克つ)という願いを込めて、FLVOCCO(フルボッコ)といたしました。
千葉大学病院は、千葉県内の新型コロナウイルス感染症重症患者に対する診療の最後の砦としての使命を果たすとともに、新薬の研究開発を推進してまいりました。しかし、新型コロナウイルス感染症は第7 波、第8 波と感染者の急増を繰り返し、その度に当院の感染症専用病床やICU 病床がひっ迫し、通常医療の提供や研究活動にも支障をきたす状況も繰り返してきました。さらに近年の医薬品供給の不安定化や物流制限などの影響から、治験薬やプラセボ薬の製造や確保に大幅に時間を要してきました。その結果、本治験は当初の研究費の助成が決定していた研究期間内に研究を進めることができず、研究費が不足する事態となりました。
本治療薬を国民の皆さまにお届けするために一早く研究を進めたく、この度は皆さまからのご支援を賜りたく寄付公募を開始いたしました。新しい未来の医療と安心安全なポストコロナ社会の実現のために、皆さまのご篤志によるご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
COVID-19は重症化だけでなく、病床逼迫という医療資源への影響も非常に強く、早期の段階で重症化を積極的に予防することが重要です。今後の感染拡大の予測が難しいため、将来に備えて自宅療養でも使いやすい重症化予防薬を開発する必要があります。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の複製と炎症反応には、細胞内の小胞体タンパクである「シグマ‐1受容体(S1R)」がヒト側の因子として機能します。S1Rアゴニストであるフルボキサミンによりウイルスの複製と炎症反応を抑制すると考えられます。
フルボキサミンの特徴は変異種に共通するS1Rへの作用などです。つまり、今後新たに出現する可能性がある変異種にも有効性が期待されます。抗不安・抗うつ作用などの神経保護作用もあり、COVID-19による後遺症の緩和効果も期待できます。
Fluvoxamine overcomes COVID-19
COVID-19重症化予防で病床逼迫を阻止
令和4年3月現在
このプロジェクトをご支援頂けます場合は、お申し込み時に「新型コロナウイルス感染症治療薬の研究開発プロジェクト(FLVOCCO)」とお申込フォームまたは専用払込用紙にご入力・ご記入ください。