千葉大みらい医療基金

献体が未来を紡ぐ医療人育成プロジェクト

鈴木 崇根

プロジェクト代表者

千葉大学大学院医学研究院
環境生命医学 講師
鈴木 崇根
ご寄付の特典
本プロジェクトへのご寄付には千葉大みらい医療基金の寄付特典が適用されます。

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本基金へのご寄付には、税法上の優遇措置が適用されます。個人では(所得控除) / 法人では(全額が損金算入)

概要

2010年、私たちは千葉大学にクリニカルアナトミーラボ(CAL)を立ち上げました。医療が進歩すればするほど、医療に関する様々な分野で、人体の解剖を詳しく知る事の重要性が増していたからです。

同時にこれは大きなチャレンジでした。大学の運営費は、大学内部の教育・研究へ使われるもので、大学に所属しない人材の育成へは予算が回せません。また、文科省が用意する外部資金はほとんどが研究資金であり、論文数や特許数などのように結果がすぐに見えるものに偏っています。

教育への投資は日本全体で軽視されています。それでも、実際に医療の現場で働いている医師たちを何とかサポートしたい!という情熱が私たちを突き動かしました。CALの利用希望者はどんどん増加していますが、運営基盤は脆弱です。

医療従事者を目指す学生たちから、医療最前線で働いている人々の自己研鑽を、生涯にわたってサポートするCALのために、皆様のご支援をお願いしたいと考えております。どうかよろしくお願いいたします。

寄付を求めている理由

私たちがご寄付をお願いする理由は次の2点です。

献体の啓発活動資金

献体の趣旨に賛同して、献体登録してくださる人を増やしたいです。
現在、ご遺体で勉強したいというニーズの急増を受けて、解剖に使わせて頂けるご遺体数が不足し始めました。この素晴らしい献体制度を一般市民の方々へ 啓発していく必要があります。リーフレットやポスターの 作成・配付、県内の各地域で献体に関係する啓発セミナーを開催することを検討しています。

CAL運営に関するサポート資金

CALのコンセプトは大学に限らない人材育成のため、大学の予算を使う事が難しいです。その結果、運営に必要なスタッフを増やしたり、様々な手術器械を揃える事がとても困難です。病院で手術に使う器械は、たくさんの患者さんが支払う手術料などを原資とし購入します。
たとえば、手術で大量に使う特殊なハサミやピンセットなどは1本数万円です。内視鏡や手術用顕微鏡(1台数千万円)やX線透視装置(1台1千万円)など非常に高額となります。
しかしCALには、原資となる収入がありません。厚労省の助成金はありますが、助成額は購入費用の50%までで、残り半分は自分達で用意しなければなりません。最先端の医療を実施しなければならない医師達をサポートするのに、スタッフ・器材とも不足状態です。これまでも教員の情熱だけを頼りに運営しています。

献体されたご遺体を使わせて頂く目的と意義

献体された身体で多くの治療のシミュレーションが可能

患者さんを治療する「医療」を行う前に、まったく同じ構造を持つご遺体を使わせて頂くことは理にかなっています。事実、ご遺体を臨床の教育・研究に用いることは世界的に活発化しています。卓越した外科医は今ある手術治療の限界を超えるために新しい手術法を開発しますが、いきなり患者さんに行うわけにはいきません。繰り返しご遺体で解剖を学びながら手術を行い、ミスしやすいポイントをチェックして修正を繰り返します。全国の外科医が安全に行えるような方法にまで落とし込む必要があります。

テクノロジーの進化に対応出来る人材育成が可能

急速に発達するテクノロジーは医療環境をどんどん変えていきますが、それを使いこなせる人材の育成は「急速に」とはいきません。実は、新しい知識や技術が増える度に、その視点での解剖を学び直す必要があります。しかし、CALができるまで、日本で医師がご遺体を解剖して臨床に関する事を学ぶことはできませんでした。また、手術・検査の腕前(技術)を継承する環境は「医療機器の高度化のため」に悪化しています。多くの手術や検査は、患者さんの治療に立ち会いながら学ぶOJT(On the Job Training)が基本です。初めて胃癌の手術をしたり、初めて肺癌の手術をしたりするときも、患者さんの安全を意識しながら指導医の指導の元、執刀します。ゴッドハンドと称される高名な医師であっても、医師は常に患者さんに育てて貰っているのです。テクノロジーの進化により、患者さんに負担を掛けずに小さな傷で行える手術が増えてきました。狭いところで行う手術が増えるに従い、指導医が手を横から出せる従来のOJTでは指導できない術式も増えてきました。今後、ほとんどの手術が最新の方法に置き換わったとき、継承する次世代の医師が育っていない状況が近づいています。

クリニカルアナトミーラボ(CAL)と千葉白菊会

千葉大学医学部の篤志献体団体である千葉白菊会と、献体されたご遺体を用いた教育・研究施設クリニカル アナトミーラボ(CAL)については以下のHPで詳細を見ることができます。

CALラウンジ
全国最大規模の遺体保管室
解剖実習室
手術室

お問い合わせ先

献体についてのお問い合わせ先

千葉大学亥鼻地区事務部総務課
総務第一係 献体担当 まで

TEL:043-222-7171
E-mail:shiragiku@chiba-u.jp

支援に関するお問い合わせ先

千葉大みらい医療基金
TEL:043-226-2286(平日9:00~16:00)
お問い合わせフォーム 24時間受付中

このプロジェクトを支援する方法

このプロジェクトをご支援頂けます場合は、お申し込み時に「献体が未来を紡ぐ医療人育成プロジェクト」とお申込フォームまたは専用払込用紙にご入力・ご記入ください。

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