千葉大みらい医療基金

網膜色素変性研究支援プロジェクト-眼科学
難治性疾患の治療法確立を目指して

山本 修一

研究開発代表者

千葉大学医学部附属病院
特任教授
千葉大学医学研究院 眼科学
山本 修一

支援プロジェクト目標金額

10,000,000

目標金額に達しました。
ご協力いただき誠にありがとうございます。

ご寄付の特典
本プロジェクトへのご寄付には千葉大みらい医療基金の寄付特典が適用されます。

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ご支援のお願い

私達は、網膜色素変性の新しい治療法確立を目指し、AMEDという国の研究開発機関より期間が定められた研究費を頂きながら研究活動をして参りました。しかし、研究のスタート時期がコロナ渦であり、生命へ直接影響を及ぼすことのない眼科疾患は病院受診が難しく、また、本治験に参加する患者様の多くは、受診ために付き添い人が必要ということもあり、受診制限のある医療機関へ受診いただくことが困難な状況が長期にわたり続きました。緊急性の低い疾患の受診制限やコロナ禍で多人数での受診ができないことによる影響で、本治験は当初研究費の助成が決定していた研究期間内に研究を進めることができず、研究費が不足する事態となりました。

本治験にご関心をお持ちの患者様は非常に多く、「何とか治験を受けたい」というお声も多くいただいており、この度は皆様よりご支援を賜りたく寄付公募を開始し致しました。本治験の研究成果の社会実装に向けて一日も早く研究を進めていきたく存じます。未来の新しい医療のため、是非皆様の御篤志によるご支援を賜りますようお願い申し上げます。

研究の概要

現在治療法がない網膜色素変性の患者さんに対して、経皮膚電気刺激療法を実施した際の治療後の視機能への有効性と安全性を調べます。

治験の進め方

  • 治験参加にご同意いただいてから、治療前の視力検査、眼圧測定、眼底検査などの諸検査を行います。
  • 治療開始後は2週毎に、24週間(約6か月間)の通院による治療を受けていただきます。
  • 皮膚電極を用いて電流強度1.0 mAで30分間経皮膚電気刺激治療を2週毎に12回施行します。
  • その後12週間毎に2回通院していただきます。通院時に行う検査としては、視力検査、眼圧測定、眼底検査、視野検査などがあります。

網膜色素変性とは

網膜色素変性症(もうまくしきそへんせい)は、眼の奥(眼底)で光を感じる組織である網膜に異常がみられる病気で、厚生労働省により特定疾患に指定されている難病です。日本国内では4,000~8,000人に1人の割合で起こるといわれています。眼底の網膜で眼の中に入った光を感じ、その情報が脳へ送られて映像になります。網膜には1億数千万個もの視細胞という光を感知する細胞が集まって構成されています。網膜色素変性はこの視細胞が、遺伝的な要因により機能しなくなってしまう病気です。視細胞が働かなくなった部分は光を感じとれず、映像になりません。

最初に現れる症状は、夜や薄暗い屋内でものが見えにくくなる夜盲(やもう)です。その後、視野狭窄(きょうさく)が少しずつ進行し、見える範囲が周辺部分から中心に向かい狭くなっていきます。続いて視力低下を自覚するようになり、やがて失明に至ります。両眼性進行性の病気ですが、病状の進行速度には大きな個人差がみられます。

一番上は健康な人の視野。病気の進行と共に視野狭窄が進行し(中央及び下)、視力も低下していきます。

網膜色素変性と治験についての詳細はこちら

これまでのとりくみについて

治験進捗状況・登録の推移

2022年8月末時点で目標としていた症例数に到達したため新規募集は終了し、現在は被験者フォローを進めています。

電気刺激装置について

電気刺激装置
使用方法

網膜電気刺激治療は、視力や視野感度の改善は見込めるものの、その効果がずっと続くわけではありません。
視機能の低下した本疾患の患者様は、頻繁な病院への通院が困難なことも多いです。
そこで私たちは、小型軽量で持ち運びが可能な、またどなたでも簡便に操作ができ、患者様のご自宅での定期的な治療も可能となるような機器を開発しました。

本治験の目標について

網膜色素変性症は、難病であり未だ世界には根本的な治療法がありません。
これまでの研究で、特定の遺伝子が異常を起こしているのではなく、おおよそ100種類以上の多種多様な遺伝子異常があることを解明してきました。そのため遺伝子治療もなかなか進まないという状況です。
このような疾患に対する患者様の期待にこたえられるように研究を続けさせていただきたいと考えております。
今、私たちが行っている研究では、視力および視野感度の改善を期待できるところまで研究を進めてきました。
治療法の確立のため、この研究を続けられるよう皆様のお力添えを賜れましたら幸甚です。
本研究のスケジュールは令和5年10月末までを予定しております。
予定では、半年ほどで研究費としてちょうど1,000万円の財源確保が令和5年4月までに必要だと想定しております。
このような研究では、柔軟に対応できる皆様の応援が必要です。是非ともご支援賜りますよう、お願い申し上げます。

協力機関一覧

研究の概要に関するお問い合わせ先

  • 治験調整医師代表
    山本 修一(千葉大学医学部附属病院 臨床試験部 特任教授)
  • 治験責任医師
    三浦 玄(千葉大学医学部附属病院 眼科 助教)
  • 治験事務局
    千葉大学医学部附属病院 臨床試験部
    TEL:043-226-2737
    E-mail:gmiura2@chiba-u.jp

    件名に「網膜色素変性研究支援プロジェクトについて」でお問い合わせください。

このプロジェクトを支援する方法

このプロジェクトをご支援頂けます場合は、お申し込み時に「網膜色素変性研究支援プロジェクトもしくは眼の研究に」とお申込フォームまたは専用払込用紙にご入力・ご記入ください。

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